仕事の行きがかり上、ESXにQNAPとSynologyの両方をNFSとiSCSIでマウントして使っている。昔は漢ならスロットを埋めろだったが、今は共有があればマウントしておけなのか?(不要な共有をマウントしておくなんていろいろな意味でお勧めしない!!!)
閑話休題
QNAPもSynologyもIntelチップのマシンであれば、iSCSIのLUNをデータストアにマウントすれば、ESXのVAAIが使える。QNAPで確認したところだと、QNAP側が表立ってVAAIをサポートしていると書いていない、TS-453BeもIntelチップなので、普通にESXのVAAIが使えてしまう。
一方NFSはマウントしているが、iSCSIにくらべてパフォーマンスがイマイチなので、利用頻度は少ない。NFSのVAAIは、ESXにドライバをいれなければならない。(iSCSIはドライバーは要らないのだが)
Synologyで確認したところによると、NFSのVAAIドライバーを入れると、ARMチップのNASでもVAAIが利用可能となる。性能までみたことはないが。
まぁ、いずれにせよ、ESXでVAAIを使う場合、IntelチップのQNAPあるいはSynologyを選んでおけば間違いはない。ARMのNASは遅い上にメモリも雀の涙ほどしかメモリを積んでいない。
というわけで、ESXのVAAIの話。
iSCSIを使っているのであれば気にしなくてもいいが、ESXでNFS VAAIを使う場合、大抵ドライバがいる。ベンダーのリリースタイミングが遅く、なかなか最新のESXに追従できていなかったりというのもあるが、ちょっと使うだけでも便利である。
最近、QNAPとSynologyのNFS VAAIドライバが更新された。
特徴としては、vSphere 7 ESXの対応。注意点としては、vSphere 7からESX上でのインストールコマンドが少し違うこと。
具体的には
esxcli software component apply -d /<パス>/filename.zip
としてインストールをする。再起動しないとバージョン反映できないので注意。
さらに、1つ前のバージョンだとQNAPの最新ドライバーを入れると、他のドライバーのインストールに失敗することがあったが、その問題が治った。てっきり、QNAPは競合製品のドライバのインストールを阻止していると思ったのだが、そうではなかったらしい。普通のバグだった様子。
以下がダウンロードソースである。vSphere 7のESXで、QNAPあるいはSynologyのNFS DataStoreを使っているひとは、更新することをお勧めする。
QNAP
型番を入れてアクセスをすると
QNAP VAAI NFS Plugin offline bundle
3.3-004_Signature 2022-03-15
Synology
https://www.synology.com/ja-jp/support/download
Synology NFS Plug-in for VMware VAAIを選択すると2つドライバが置いてある。
VMware ESXi 7.0
VMware ESXi 6.5/6.7
ちなみにコンテナの場合は、QNAPとSynologyはスタンスが違っていて、
QNAP
- DockerのUIで細かく設定できる。
- QNAPの中でKunernetesが起動できる。(k3s single nodeだが)
- KuberntesのCSIドライバーがない。
Synology
- DockerのUIが簡単すぎて、使いずらい。
- Synologyの中でKubernetesが起動できない。KVMでノードつくればいいんだけど。
- KubernetesのCSIドライバーがあり、スナップショットが作れる。(ARMのモデルでも使えた。)
ESXで使う場合は、QNAPでもSynologyもあまり変わり映えはしないが、コンテナだとどっちもどっちつかず。。。