音楽データが10TBぐらいあって、それをRoonで再生させているんだけど、それのバックアップをどうにかならないかと、グレーなNASOS、エクスなんちゃらジーというのを立てて、ジャンクなHDDでとりあえずバックアップしていたんだが、グレーなNASなのとジャンクなせいで、飛んだ。バックアップだからまぁいいんですけど。HDDもSMARTエラーがグレーなNAS OSから出てたし。グレーなNAS OSだが本物のファームが動くのでそこら辺はちゃんとしている。
とはいえ、グレーな状態はやはりやだ。ということで、知り合いからNASを格安で譲ってもらう。ただ、元のNASはSynologyで今回のバックアップターゲットは、QNAPクロスベンダー。まえのグレーなNAS OSは、ロジー繋がりですぐ同期ができたんだが、今回は悩んだ。
NASのバックアップといっても、増分とかバックアップではなく、実際には単にディレクトリ「同期」をしたいだけ。
Synologyのコンパネについているフォルダ同期は、あくまでもSynology同士かSynologyとエクスなんちゃらジーとかでしか使えない。となると不採用。
次の候補はHyper Backup
これは良さげなんだが、選択を選ぶ必要がある。今回は同期をしたいだけで世代バックアップはいらない。なので、rsyncを選ぶ場合、rsync copyを選ぶ必要がある。rsyncを選ぶとHyper Backup形式で保存されてしまうので、行った先でデータの再利用ができない。
rsync copyは、QNAPのHBS3で、rsync3を事前に有効にしておけばOK。
これで、Synology側でrsync copyを設定する。設定はシンプル。難しくはなかった。
QNAPにフォルダが同期されている。問題なし。ただし。。。これも不採用。実は。
10TBを転送してみたのだが、転送速度が15MB/s程度しかでない。ちなみにSynology、QNAPともに1GbE x2 をBondingしている。片方に寄ったとしても遅すぎる。転送には一週間程度かかると思う。以前も転送に一週間かけていただので、まぁ同じといえば同じであるが、このスピードはあきらかに遅い。
結果として、
QNAPに同期元をCIFSマウントして、手動でコピーした。NFSでもよかったんだけど、音楽データ=文字コードの塊なので、CIFSのほうが良さそうかなと。ちなみにrsyncは、OS標準のは文字コードライブラリを同梱していないケースがあるので、OS付属のrsyncを使うのはタブー。MacOS付属のrsyncは、ライブラリが入ってないので、確実に文字化けしたファイルができてしまう。
結果どんだけスピードが出たというと
1GbE環境で120MB/sで転送できる。10TBなら25時間程度。ほぼほぼMAXのスピードが出ることが判明。とりあえずこれで凌ぐことに。
予想では一週間と思っていたんだが、そもそもそれは遅すぎ。rsyncが異様に遅いのか、SMB3が異様に効率的なのかはよくわからない。もしかすると、ボンディングやめて、2NICのままで使うとSMB3のマルチチャンネルが使えるのかもしれないのだが。。。
まぁ、rsyncが遅い理由は多分、差分転送をしているから、その差分を取るためのオーバーヘッドが結構大きいのかもしれない。まぁ、ファイルを扱うって、ファイルのメタや増分、差分情報なども処理をしないからデータサイズよりもデータ数のほうが足枷になることが多い。その点、このコピーは単にデータ転送しているだけだから速い。この後から増分転送をすればいいのだが、rsyncの文字コードハンドリングとか注意しないと重複したゴミファイルが残る。。。
NASの引っ越しは同一ベンダー同士に限るなぁ。やはり。