QuadStorでiSCSI接続のVAAIハードウェアアクセラレーションが効いたストレージを作る。
結論としては、なぜ、これを使わなかったんだろうと思うくらい調子がいい。
構築は、QuadStore VTLとあまり変わらない。以下のコマンドで構築する。
仮想マシンで構築したが、以下の環境で作成
2vCPU / 8GB Ubuntu Server 20.04.5標準インストール (HDD 16GB)
また、作成するiSCSIの領域として、500GBのHDDを追加 (パーティションもファイルシステムも作成しない。)
念の為ディスクを完全に初期化 (例として/dev/sdb)
sgdisk -Z /dev/sdb
dd if=/dev/zero of=/dev/sdb bs=1M count=32
カーネルのアップデートをして、一旦再起動
apt update
apt -y upgrade
reboot
次に以下のコマンドを実行
apt -y install uuid-runtime build-essential sg3-utils iotop sysstat lsscsi apache2 psmisc linux-headers-$(uname -r) snmp
curl -OL http://archive.ubuntu.com/ubuntu/pool/main/o/openssl1.0/libssl1.0.0_1.0.2n-1ubuntu5.10_amd64.deb
dpkg -i libssl1.0.0_1.0.2n-1ubuntu5.10_amd64.deb
a2enmod cgi
systemctl restart apache2
systemctl enable apache2
curl -OL https://www.quadstor.com/virtdownloads/quadstor-virt-3.2.22-debian-$(arch).deb
dpkg -i quadstor-virt-3.2.22-debian-$(arch).deb
systemctl start quadstor
systemctl status quadstor
少したったら、以下のURLにアクセス。
http://IPアドレス/
何度かアクセスしないとUIが出てこないかも。謎だが。
Webでの設定
Webにアクセスするとこんな画面が出てくる。
Physical Storageタブへ
HDDのaddリンク
Submitをクリック
以下のような画面になれば成功
Virtual Disksタブへ移動
Add VDiskをクリック
生成したいボリュームサイズを指定
これで、ボリュームの作成完了。iSCSIで接続をしてみる。ちなみにデフォルトでは、圧縮無効で重複排除有効。設定はModifyで変更できる。
ハードウェアアクセラレーションがちゃんと認識している。
Windows Server 2019のイメージをクローンしてみたが1分もかからなかった。明らかに速い。もしかするとCPUがCeleronで16GBメモリを積んでいるQNAPよりも速いかもしれない。(テスト環境はXeon E3)
ちなみにVAAIクローン後の統計情報。Xcopy Writeが16.92GBとなっているので、ちゃんと動いているのが確認できる。
簡単にiSCSIストレージが構築できるので、構築しないのは損だと思う。