現在仮想化の仕事をして、Xen, VMwareなどをやっているけど、同僚の話曰く、KVMへ進むのではという話を聞く。詳細は話せないけど。
共通して言えるのは、仮想化プラットフォームは、共通基盤なので、proprietaryなソフト、ライセンス体系が厳しいソフトは脱落していく、あるいはそれで失敗する。
仮想化だけではなく、過去に一般的なソフトでもそういうことはあった。Motorolaの68000プロセッサーはその代表例で、とてもよくできたプロセッサーだったが、開発資料が一般に出ていなかった。そのかわり性能がとても悪く、使いにくいIntelプロセッサーのほうが資料が多かったので、爆発的に普及した。 必ずしも性能がいいものが普及する訳でもないし、性能が良かったかどうかも判断できない。
仮想化の世界も同じで、いかにAPIや管理ツールの仕様が公開されているかが重要になる。
そうなると、一般的に、有名なVMwareやXenは、仕様が公開されているので発展してきている。逆にVirtuozzoなどは、オープンソースのopenVZがあるが、商用版のAPIの公開がなされていないのであまり普及しないのかもしれない。
KVMは、 Linuxのカーネルに組み込まれつつあるので、これから先、普及するのではないかと思われる。
で、Xen Cloud Platformは、Citrix Xen Serverのオープンソース版で、Citrixもついに、APIを公開したことになる。
来年のことを話すのはまだ早いかもしれないが、来年の仮想化は
VMware ESX Server
Citrix Xen Server/Xen Cloud Platform
KVM
のどれかということになりそう。
Hyper-Vは、実は、Citrix Xen Serverなのではないかという感じもするし、KVM互換に流れることも考えられる。いわば遊撃手的な存在。
ParallelsもHypervisor型の仮想ソフトを最近リリースしたが、あまりにも遅すぎた。
また、仮想化のメリットとして、クロスプラットフォームでかつリソースが指定できる。さらに、場合によっては、シンプロビジョニング(使っていないリソースの有効活用)が可能になることが必要。
つまり、Hypervisor型でクロスプラットフォームを達成し、さらにシンプロビジョニングで使っていないリソースの有効活用できればOK。来年どうなるか分からないけど、大手のHypervisor型の仮想化ベンダーは、ついに横一線になったかもしれない。
Xen Cloud Platformから話がそれたが、インストールしてみたら、まるっきし、Xen Serverだった。