手持ちのThinkPADにOpen SuSEを入れてみる。(準備編)
Thinkpad X61を対象にした理由は、
- 古いノートPCは大抵動作してしまう。
- 実は古いPCはパフォーマンスが出ない
- 新しいテクノロジーのテストができない
- Lenovo(US)がサポートしているのは、Thinkpad T60pなので、X61も動くと思われる。
ノートPCの大前提は、外でも使えなければならないし、削除する前のWindowsXPと同じくらいの信頼性が必要。さらに、今のLinuxはシステムリソースをかなり必要とするので、少なくともPentium 500MHz/256MB位のスペックが必要です。もっといるかもしれませんが、「動作する」のと「使える」には雲泥の差があります。古いノートPCを使うならば、Kernel-2.2/2.4のDistributionがいいですが、メンテナンスがもう停止している可能性があるので注意です。Windowsが優れているとかLinuxが優れているとかは関係なくて、どれを使うかというのが、私の考えです。****注意****まず、ThinkpadのRecovery Diskを作成して、ちゃんとWindowsXPが戻るかどうか確認しておいたほうがいいです。私の大学時代の研究室の助教授のように、購入して、何も考えないでLinuxを入れてしまうのもありですが。。。(彼のPCは、2度とXPがリカバリできないようですし、「それが何か」と言っていました。恐れ入ります)1.準備・情報収集OpenSuSE10.2を入手しましょう。DVDメディアが楽です。http://ja.opensuse.org/次に、Thinkpad T60p用のドライバを入手します。Lenovo USのサイトから、T60p + Linuxで検索すれば、手に入ります。http://www-307.ibm.com/pc/support/site.wss/product.do?template=/product.do?template=%2Fproductpage%2Flandingpages%2FproductPageLandingPage.vm&sitestyle=lenovo&brandind=10&familyind=293924&machineind=0&modelind=0&partnumberind=0&subcategoryind=0&doctypeind=9&doccategoryind=0&operatingsystemind=52305&validate=trueダウンロードするファイルは以下です。
- Configuration utility for Linux – SLED 10 – ThinkPad T60p
- Modem driver for Linux – SLED 10 – ThinkPad T60p
- ThinkVantage Access Connections for Linux – SLED 10 – ThinkPad T60p
特にモデムドライバは、有料のドライバしかないのでお買い得かもしれません。まぁいまさらモデムを使う人はいないかもしれませんが、付いている機能は使えるようにしたいです。次に、以下のサイトも参考にしましょう。http://www.thinkwiki.org/wiki/ThinkWikiH/WやLinuxの情報がたくさんあります。H/Wを知らずとして、インストールができないことがあるので知ってていて損はないです。「S/W屋さんはH/Wを知るべきで、H/W屋さんは、S/Wを知るべき」と思います。またこのページには、英語ですが、Linuxのインストール方法が各モデルごとに記載されています。2.インストール開始OpenSuSE10.2をインストールします。インストールメディアは、USB HDDや、UltrabayのDVDドライブで普通に起動できると思います。その際、WindowsXPのパーティションを削除しましょう。Dual Bootをするくらいなら、仮想PCソフト(Xen/VMwareなど)で動かしたほうがましです。なぜなら、Dual BootしているとBootしていないほうのHDD領域がストレージ以外の機能をしません。さらに、Dual Bootをしている人は、使いやすいOSを起動して使う傾向があるようです。Linuxは、明らかに慣れていなく使いにくい(使い方がWindowsと異なる)ので、結局Linuxは使い続けることは難しくなります。
もし、Windows XPが必要な時は、リカバリメディアからリカバリして使いましょう。また、リカバリ領域は、削除してもいいかもしれません。Linuxをインストールすると、ThinkVantageボタンでリカバリができないかもしれません。よって無駄なので削除(ただし、リカバリCDを作った場合のみ!!)デバイス関連は、認識したとおりで新たに認識させる必要はまったくありませんパッケージ選択は、開発系のパッケージ(特にKernel開発)を入れておいたほうがいいです。理由は、デバイスドライバを導入する際、Kernel Driverをコンパイルするケースがあるので。必要なパッケージは後で追加してください。OpenSuSE10.2のインストールが成功したら、使えない機能について確認してください。さらにドライバを追加する前に、ソフトウェアのアップデートをしておいたほうがいいです。今回は、文章が長いのは、実は削除されるWindowsXPのリカバリ確認待ちで書いているからです。(戻すのが目的ではなくて、いつでもThinkPadを転売できるようにするためだったりしますが。。。X61は当分売りません。)次回は、Lenovoのユーティリティと指紋認証のドライバ導入。うまくいけばHDD Active ProtectionとAir H AX420Sの設定を記載します。しばし、お待ちくださいまし。